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ヒアリングルームから感じること

みなさん、こんにちは。
ぷらっとチャットの管理人です。

8月に管理人のヒアリングルームをやって、その結果報告をしないまま、9月にも2回目を実施しました。

2回目のヒアリングで「ブログ書いてください」とユーザーさんに言われ、『お、痛いところを突かれた…』と心の中で懺悔しつつ、ブログを書いています(苦笑)。

1回目に実施してすぐに、「次はいつですか?」との反応があったり、2回目でも「楽しみにしていました」という声も複数聞かれ、何かしらの期待の大きさを感じています。

今回に、「どうして、そんなに楽しみなのですか?」とヒアリングしたところ、「管理人さんと話せるからです」とそのままの回答が多く寄せられました笑

おそらく、普段話さない存在が話をするというのがそれなりに貴重な機会であり、また、実在する生身の存在として関わることにやはり意味があるのかなと理解してました。

1回目に少し運営体制についても、話題に出したのですが、私たちは組織的にかなり弱小であり、またぷらっとチャットに来る皆さんたちとそんなに変わらなく「死にたい」とか「生きづらい」とかが身近にある人たちでやっています。

だからこそ、ユーザーさんたちの理解や協力が必要だということを伝えたのですが、その話に対して全面的に理解をしてくれ、気遣いコメントが想像以上にやってきて、嬉しくなりました。

私は個人的にいわゆる「相談」とか「支援」現場にいろいろな形で関わることがありますが、この生きづらい社会を解決する手段として、相談や支援は対処療法に過ぎないと考えています。

それよりも、小さくても弱くても一人ひとりの力を持ち寄って、自分の問題と社会の問題をつなげて考える人が増えていくことが大切だと思うのです。

だからこそ、ぷらっとチャットという機会は一人ひとりの力を持ち寄る場として貴重だと思っています。

そして、運営を担っている私たちが安全に管理するのではなく、みんなの力で安心安全を感じられるような場を作るための裏方に徹したいと思っています。

そして、より有効な裏方をするために皆さんの声を聴き、私たちの思いも少し伝えるヒアリングの機会を定期的に実施できたらと思っていました。

ただ、今回もとても人数が多く、流れについていけないわ、全然反応できないわ、嬉しい悲鳴を上げながらあっという間に1時間が経ってしまいました。

また、ぷらっとチャットが一定程度所属感のあるコミュニティになってきたこともあり、ヒアリングしている合間にユーザーさんたちの意見交換が始まっていき、カオス状態になっている時間もあり、今後の開催にはちょっとテーマを設けて意見交換するのもありか?など、あれこれ考えています。

一方で、最近、一般的には「荒らし」と呼ばれるようなふるまいをするユーザーさんも見受けられます。私たちは「荒らし」という言葉でくくって扱いたくはないので、淡々と禁止されている事項は理由や改善について伝え、理解が得られないときには発言をとにかく消させてもらうことで、公共空間が最低限保たれるようにしていきます。

そして、発言を消すことでも対応が難しい時にはちょっと外に出てもらう対応をすることもありました。他のチャットであるようなもう入れなくなるような強制退室とは異なり、一時的に外に出てもらうだけなので、また入ってきて、禁止行為が繰り返されることもあります。

ただ、そういった時にもユーザーさんたちがそれぞれに「やめてほしい」という気持ちやお願いを直接してくれたり、禁止の発言を消し続ける管理人を「頑張れ!」と応援してくれたりする姿に励まされています。

まさに、みんなで作ってきたぷらっとチャットだからこそ、皆さんのちょっとした力により、維持するための試行錯誤をしていると感じています。

人のふるまいにはそれぞれ何らかの理由や背景があると思うので、注意をしてわかってもらうこともあれば、より一層ヒートアップする場合もありますし、ちょっとした注意によってとても傷ついたり、過去の嫌な経験を思い出してしまう人もいます。

ぷらっとチャットのユーザーさんはいろいろな形で傷ついた経験がある人たちや、リアルの関係がうまくいかない人たち、メンタルの不調や精神的な疾患、発達障がいを持つ人たちもいます。また、HSPなど、繊細さや過敏さがあることを開示する場面も多く見られます。

それぞれがチャットにおいて気になること、気にすること、つらいこと、苦しいことなどあります。同じようにどういうチャットが居心地がいいのか、何を求めるのかも一人ひとり違うと思うので、みんなが満足する形での場を作るのは難しいかもしれません。

それでも、日々の様子を積み重ね、ヒアリングの機会も活用しながら、多くの人たちの居場所として機能できるよう試行錯誤を続け、皆さんの力でアップデートしていきたいと思います。

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